いつも当教室のウェブサイトをご覧いただき、ありがとうございます!
最近、あまり塾らしい情報を、こちらの公式サイトでお話していなかった気がしています。
というのは、昨年の3月以降、ずっとコロナ対策に追われてばかりいた、
というのが正直なところです。
さて、先月末で、中学生たちは2学期中間試験を終えました。あらかた、結果の報告を受けておりますが、今回はみんな、それまでの頑張りを少しずつ形に表し始めてきています。
というわけで、教室にこういう掲示をしてみました。
初の掲載
私としては、得点の増減に一喜一憂したりさせたり、ましてや、この教室ですぐに得点が伸びるといったことをうたったりするのは、あまり主義とするところではありませんでした。
なぜなら、生きている限り、何らかの形で学びは続いていくものであり、
長い人生で、それさえやっていれば安心、ということは、ほぼなくなること、だからこそ、知恵を形にして生きていくことが大切だと考えているからです。
知識は、一過性のものにするから、使えなくなります。
しかし、これからの時代は、知識を「知恵」にして、「武器」にすることが求められます。
そう考えているので、しばらくは、こういった表示をすることをためらっていました。
しかし、そのためらいを解決したのは、ずっと頑張ってきた生徒さんたちが、それを形に表し始めたことが、何よりもうれしかった、ということです。
努力に正面から向き合います
点数としては下がってしまった塾生さんもいるのも事実です。
がんばりが結果に現れなかった塾生さんがいるのも事実です。
しかし。
当教室は、必ず採点済み答案を全員確認させていただいております。
だから、得点に現れていない努力も、ちゃんと受け止めます。
面倒臭いと言っていた記述でも、「爪跡を残そう!」「食らいつこう!」という姿勢を見せてくれるようになったり。
問題文の読み間違えに涙を飲んだということは、知識は備わっているということの証明なので、次は落ち着いて挑めるよ、ということだったり。
そういった、悲喜交交を受け止めつつ、今回は、みんなのがんばりを少しでも知ってもらいたいと思い、プライバシーに配慮して掲載させていただくことといたしました。
5教科アップ上位3傑
単科得点アップ幅上位3傑
確かな変化
2名の中3生の事例をお話しします。
ある塾生は、ずっと社会科が「わけがわからない」と言っていました。学校の授業もうわのそらであることが多かったようで、ここでの授業でも、社会科だけハングリー精神が薄れがちでした。
しかし。
夏休みで「自分が一番向き合わなければならない科目」と悟り、学びを深めていきました。
夏休み明けの学力テストは、残念ながらまだ得点に結びつきませんでしたが、その悔しさをバネにして、ほぼ毎日社会の問題に繰り返し触れ、さらに、最後の最後に得意な追い込み。
また、ある塾生は、伸び幅は上位3傑には至っていないものの、「何のためにどんな学習をどれだけするか」という自分のポリシーを確かに持ち続け、堅実に成績を伸ばしてきています。
社会科も、あまり好きじゃなくなったとはいうものの、今回もしっかり得点アップ。
見守り、時に勇気づけ。
「やり方がわからないから」
「何を言っているかわからないから」
今までで、勉強をしない・したくない・気が進まない理由として一番聞いた言葉です。
そういう塾生さんには、まず自分のありのままの心に向き合ってもらえるようにしてきました。
自分から勉強しているのか、やらされているのか。
誰かに認めてもらいたいから勉強するのか、自分が知ったことを活かしたいと思って勉強するのか。
自分から、必要性を感じて勉強しているとしても、置いて行かれてしまっていると感じて気力がなくなっているのか。機会があれば取り戻したいという気持ちがあるのか。
直接的な問いかけはせず、見極めながら、学びへの過程を一緒に考えます。
そして、ある程度必要なことは教え、信じて見守ります。
できなかったとしても、何が苦手だったのかを一緒に考えます。
そこからのリカバリーの速度は人それぞれですが、もし着手が鈍っていれば、向き合う勇気を持たせるようにします。
「ここまではできたね」
「ここで詰まっているんだね」
「次が進まない?では、ここを一緒にこうしてみようか。」
表現と自主性
そうして、長い年月をかけ、自分の考えを言葉にする練習を、緩やかに進めてきました。
今回の試験の結果は、これが少しずつ実ってきたように感じています。
自分で考えて、言葉を紡ぐ。
そこに必要となるのは、自分が自分であるという自信です。
これからも、その自信づくりを心がけ、教室を運営していきたいと考えています。
まずは、中学生のみなさん、中間試験お疲れ様でした。