20200428 緊急討論会

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本日の授業では、開業5年目のいま、ようやくこの教室の狙いとしていた「学生の自主的な提案により、現実に即した学びを深める」というところが、奇しくもコロナによって叶えられる形となりました。

20200428 共生舎中2 緊急討論会
〜新型コロナに思う〜

参加者 中2生4名

【論点】
①学校休校は延長すべきか
②コロナ生活どうすべきか

【経緯】4月16日より、緊急事態宣言対象地域が日本全国となり、室蘭の学校も5月6日までの休業を余儀なくされている。最近になり、北海道の毎日の陽性患者数の増加に歯止めがかからず、学校の休校期間を5月いっぱいまで延期するかどうかの議論が浮上している。

 本討論会は、塾生の自発的な要望に基づき、今後の学校のあり方、学びのあり方、生活のあり方について、それぞれの視点のすり合わせと発見を試みたものである。

【テーマ1】学校休校は延長すべきか

・した方がよい…3名

 (理由)

休校だったら
・自分のペースで学びを進められるから
・自分のペースで生活サイクルを決めることができるから

・すべきではない…1名

 (理由)

・「例外的留年」などの不利益を被りそうだから

譲歩:細切れで中途半端な休みにするぐらいなら、四半期などの切れの良いタイミングまで休みにして、その間で色々と整えればよいのでは。

<共通の懸念>

・まとまった量の宿題を、自分で予習しなさい、と一気に与えられても、みんな理解までにたどり着けるとは限らない。

・勉強する学生としない学生の格差がとても大きくなる。

<学習の遅れへの不安は?>

多少なりともある…3名

 自分で理解して進められる学生なんて一握りだ。

 差が開くのであれば辛い思いをする学生がたくさんいるだろう。

ない…1名

 やるかやらないかは結局は自分次第だ。やるメリットもやらないデメリットも自分で受け入れるべきだ。

<学習の形について>

・自分でもやれることはやるけど、やはり学校の先生には理解度の確認をしてほしい。

・公教育でもZOOM等オンライン授業の普及を早急にしてほしい。

↔︎誰しもオンライン授業が叶うというわけではない。家庭の事情にも左右される。

→進度だけを考えるのであれば、オンライン授業が難しい学生を学校で指導するのは?

↔︎学校の先生だって人的資源が限られているので難しいのでは?

→文科省が退職教員などに向けてボランティア募集をしている。教員免許不要。こういった人達の活躍の場が増えれば、オンラインとリアル授業との人的資源の分配はできるかも?(髙橋)

【テーマ2】コロナ生活どうすべきか?

・インドアでよい…2名、外に出る機会も必要…2名

<外出派の観点>

・体が鈍ると心も沈んでくる。外に出ても密にならないようにして、こまめに手洗い・うがいを徹底するとよいのでは。

→最近では、「紫外線がウイルスを不活化させる可能性あり」(アメリカ)、「除菌消毒スプレーにもコロナウイルスに効くものもある」という研究結果も発表されており(北里大)、密集しないよう状況を見ながら、もしかしたら多少外に出るのはよいのかもしれない。(髙橋)

<インドア派の観点>

・出歩くから感染がいつまで経っても落ち着かない。休むと社会を回せなくなる人以外は、2週間みんな黙って家にいればいい。

<外出自粛とテレワーク>

→テレワークがよく報道されるが、うまくいっているのか?幼い子供やペットに邪魔されているという報道も同時にされているので、疑問だ。

→交代交代で出勤すればいいと思うがどうか。

気付いたら新学習指導要領のねらいが

新・学習指導要領では、「主体的で深い学び」に主眼が置かれていますが、その話をすると「えー、自分たちには無理だよ」という反応をしていた彼らが、自ら、身近な話題をテーマに討論会をしよう、と提案してくれたのです。

そしてもうひとつ。

「これは多分”正解のない問い”なのかもしれないので、みんなが思っていることをそのまま言ってみよう。大人が耳にすると“何言ってるの?”と言われそうなことでも、もしかしたらこの、前例のない事態に光が差し込むためのヒントがあるかもしれない。

だから、意見の違う相手の言うことも、耳を傾けてみよう。」

このことを私から伝えただけで、意見の違う相手を無理やり説き伏せたり、感情的になって話題を支配したりしようとする姿勢は、誰にも終始見られませんでした。それどころか、自然と”Yes, but”(いったん受け止めたあとで違う意見を言うスタイル)ができているのです。

「結論が出ないほど、難しい問題ってことですね〜」とは提案してくれた塾生の締めの言葉です。時間が来てしまったので締めになったのですが、この流れはきっと他の塾生にも波及すると思います。

これこそが実は、新・学習指導要領のねらいでもあるといえましょう。

「必要があればやるときにやれる」という証明

積極的なディベートというよりは、結論を導いて何かをするというわけではないので、「談話会」のような内容でした。しかし、自分から考えを伝え、相手の意見を聞き、その折り合いをつけていくという点で、とても大きな経験になったのではないでしょうか。

「無理」「面倒臭い」

と言っていたことでしたが、いざ自分たちの身近なことになれば、意欲が湧くものですね。

まだまだ取り組み姿勢などの改善点はありますが、それでも、時間いっぱいまで自分の頭を使って応答したり考えを組み直したりしていた彼らの成長。大変感動いたしました…!

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