20230503 新課程の学習で大切なマインド

定期テストで得点が取れるのに、学力テストでは得点がうまく取れない。

入試問題を見たら、読み込むだけで時間が大幅に取られてしまう。

最近は、ますますこの傾向が強くなってきているように感じます。

実は、当教室は例年、入試前に中3生の英語・数学のオリジナル模擬試験を実施しており、その中で、全科目に通じる問題のアプローチを伝えております。今回はその一部を皆さんにお伝えしたいと思います。

暗記できた。計算できた。それで?

もちろん、基本的な知識・理解や計算能力は、それはとても大切なものです。これがなければ始まらない!というのも、事実ではありますし、とりわけ学力テストではこういった部分について問うこともあります。

しかし、限られた時間でたくさんの情報から答案を作っていかなければなりませんので、この部分で息切れしてしまっては、学力テストや入試での得点力向上につながりません。ましてや、基本的な知識・理解「そのもの」を問う問題は、最近ではかなり減ってしまいました。

「めあて」と「まとめ」の学び方

小学校時代、「めあて」と「まとめ」の書かれた黒板を見たことはありませんでしょうか。

めあては「〜ができるようになる」という目標で、

まとめは「〜するとよい/〜すべき」という、目標を達成するための結論です。

つまり、「何のためにどんなことをするのか」という、戦略的な意識を持って学習に臨むことが、学びの充実感を産み、そして好成績につながる、といえるでしょう。

「自分との」対話を

とはいえ、どうしても、特にテスト中に浮かび上がってくるのが、自信のなさというものでしょう。ここを「(自信がつくまで)勉強しなかったからだ」という話にして終わらせてしまったり、「どうせやったって(完璧には)できはしない」という話にして終わらせてしまっていませんか?

確かに、テストですから、自分の出来不出来と向き合うのは当然のことです。そして、前回の自分の成績や、平均点との対比も、ある程度は見たほうがよいことでもあります。

しかし、問題は「自分としての手応えを、自分のものとして受け入れられるか?」という点であると、私は考えます。仮にどんなに周りの人が「できない子」という目で見てきたとしても、「ここはできるようになったんだよ!」と、きちんと言えるかどうかということです。

誰がなんと言おうと、「ここは得意、ここは苦手。でも苦手を克服するために、こういう努力をしている」と、上手い表現まではできなくても、そういうとらえ方ができるようになると、特に新課程でのテストについては大きな力になります。他人の評価がいろいろ下されるとしても、自分としてどう思うのか・考えるのか、というところを意識することです(アドラー心理学でいう「課題の分離」です。気になった人は調べてみて下さい)。

保護者さんだって、先生だって、人間ですもの

私は、職業柄ということもあるかもしれませんが、お子さんたちの「ここはできるようになったんだよ!」という主張を聞くことが大好きです。この仕事の最大の醍醐味であると思っています。

もちろん、いつもほめることができれば、認めることができれば、人間苦労はしません。保護者さんや先生にだって調子の悪い日はあり、あとあと考えると、子どもの気持ちを害する発言や態度をしてしまった…ということだって、よくある話です。

そんなときは、ぜひ「言いすぎた、ごめんね」などのフォローをしてあげて欲しいと思います。そうすることで、子どもが自分の得意なことや、苦手で努力を要することに、「どうせできない」「できたって悪く言われるだけ」と思わずに、(「課題の分離」ができるようになって)集中できるようになることでしょう。

20230503 新課程の学習で大切なマインド
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