20220606 ノートとメモの使い方

みなさんに2つ、質問です。

・あなたはどういう目的でノートをとっていますか。

・あなたは、メモをとることがありますか。
 また、メモはどういう目的でとっていますか。

人それぞれ答えはありますが

ちなみに、私(塾長)が質問されたら
このように答えます。

ノートは、将来自分が見返してわかりやすいように。
メモは、そのときどきのことを書き留めておけるように。

この違い、
意識したことはありますか?

ノートチェック?

学校や先生によっては、
ノートの取り方を指定し、
その通りにノートができているか
チェックがされることもあるでしょう。

そして、そのチェックの方法も、
学校や先生によってまちまちで、

「大事なところが書かれているか」

「あとで見返したときにわかりやすいか」

という観点でチェックされることもあれば

「黒板を忠実に再現しているか」

という観点でチェックされることも
あるかと思います。

目指すは「ノート職人」か?

では、黒板を転記することの意味は?

これは、ノートの
「作り方がわからない」という人には
意味のあること
なのですが、

ある程度、自分でも作り方がわかってきた
という人には、忠実な再現は、
あまり意味がないように思えます

なぜなら、

ノートをきれいにつくることに
意識が集中してしまい、

せっかく色ペンやマーカーで
色をつけたとしても、

「なぜ強調しているのか」
という、そもそものお話が
見えてこなくなってしまうからです。

「ここはこの色で…」
などと思っているうちに、
そこが「大事」だといえる根拠に
意識が行かなくなりがちなのです。

これでは
「ノート職人」で終わってしまいます。

大学時代の私の例です。

基礎科目で、どうしても通らない単位があり、
4年目でようやく通した科目がありました。

周囲の友人知人は、私に

「ノートを見せてほしい」と
よく言ってきたものでした。

結果、友人知人は、難なく単位を取得。

そして私は…3年連続「不可」

友人知人いわく

「髙橋君のノートは見ていてわかりやすい」
「先輩のノートはすごくよくわかる」

とのことですが
(そうです、再履修して後輩と被りました)

これでは、私は、ただの「ノート職人」。

この悪癖は、前職の資格試験勉強でも
同様に発揮されてしまいました…。

そして今、この仕事をして
改めて思うのです。

「ただの”ノート職人”では、理解が進まない!」

もちろん、黒板の再現性が高く、
かつ、なぜそれが大切なのかを
順序だててきちんと説明できる
という人は、

そもそも、きっとこの記事を
読む必要すらないのかもしれませんが。

「メモをとる」ということ

そこで、活用したいのがメモ書きです。

ノートの余白でもいいですし、
ノートをあまり汚したくないというのなら
メモ帳でもチラシの裏でも
なんでもよいと思います。

とにかく、手を動かして書く。

他の誰かがそれを見て「字がきれいだ」
「字が汚い」などと評価してくる
そんな心配は一切無用。

なぜなら、自分の頭の整理のためですから。

そして、メモ書きを定期的に
ノートに落とし込むようにすればいいのです。
(人によってはこれを清書というのかもしれません)

手を動かすこと!

手を動かせば、脳の働きも変わってきます!

メモには、自分の今考えていることを
書きなぐってもいいのです。

字が汚くなるのを気にして
脳の動きを止めてしまいますか?

字が汚くても
脳の動きを活発にして
人に見てもらうときだけ
きれいに書くという方法が
あってもよいのでは?

計算過程を消させる教育?

今日は時間の都合もあるので
記事はこの辺にしたいと思うのですが、

どうやら、きれいに書かなければならない、
書きなぐったものは余事記載であり
小学校でも採点に影響させる、とか

だからなのでしょうか、
計算過程を消さなければならない、
きれいに仕上げなければならない、とか

そっちの意識が強くなってしまって
書くことが嫌いになったり
きれいに書かないと気が済まなくなったり
するのではないでしょうか。

このあたりについては
またの機会にお話ししたいと思います。

20220606 ノートとメモの使い方
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