20220304 道立高校入試講評(英語)講評

昨日の 道立高校入試(数学)講評 に続き、
英語の講評をしたいと思います。

英語

全体講評

形式は昨年の「学校裁量問題」に近いといえます。
難しい語彙がわからなくてもある程度は解くことができるでしょう。

英作文の出題割合が増えました。
どんな状況で、どんなことを表現しなければならないのか。
日頃からそういうシミュレーションのような学習ができるとよいですね。

特段難しい表現を使わなくても、攻略は可能です。

大事なのは、「少しでも爪痕を残すこと」です。
わからないからといって、何も記述しないのはもったいないです。

ひとついえるのは、
やはり基本語句は体に馴染ませておく必要はあります。

過去形、過去分詞への活用、今回は出ませんでしたが、
比較級、最上級への活用は、日頃から飽きるほど反復練習しましょう!

飽きちゃったらご相談ください。飽きない学び方を一緒に考えていきましょう。

(余談ですが、相変わらずこの英語の読解問題に出てくるご家庭は、
 留学とか旅行とか、いちいち裕福ですよね…
 だからみんな、英語に対して「他人事」って思っちゃうんだよなぁ、と。笑)

第1問 リスニング

語句のレベルとしては、大きく変化していないように感じました。

しかし、部分英作文が課されるようになり、配点も35点となったので、
英語が苦手な学生さんにとっては、戸惑いのもとになったかもしれません。

いろいろやり方はありますが、大ざっぱには、

①放送開始前に選択肢に目を軽く通し、
②1回目の放送で内容をなんとなくイメージして、
③Question や、途切れているところで何を答えたら良いのかを確認し
④2回目はその言葉を注意深く聞く

という流れが良いと思います。

問1は名詞や場所、問2はシチュエーション、問3は出題の意図。

問4は問題文が途切れている直後のonやate themがカギとなります。

しかし、直接tent on the lake やate themという表現は読まれていないので、
「氷の上で釣りをしに行った」I went fishing on the lake.や
「魚はおいしかった」The fish were delicious などから想像して
答えをつくる必要があります。

第2問 基礎語彙運用能力

 易化していると思います。

 ここは、得点源としてほしいと思います。

日常会話で使う語句、そしてその過去形や進行形、
そして会話文そのもの。

学校でもそういう授業があったはずです。

第3問A 資料読解

出題パターンは、例年と大きな変更がないと見受けられました。

問1 やや易しい

(1)は by train と問題文にあるので、資料の2 Train & Walkingを見ます。

Station HotelからHokkai Stadiumまで15分。そのうち、駅まで5分、駅から5分
それぞれ歩くことになるので、Hokkai StationからStadium Stationまでは5分です。

(2)than using a trainを見て、列車の運賃を確認します。
大人1人200円、子供1人100円。
そして設問のUsing a flat rate taxiは750円。タクシーを使った方が安くなるのは?と考えます。

問2 標準

例年出題されている英作文です。

答え方も、だいたいパターン化されています。

How, want to go, Why から、「どうやって行きたい」「なぜ」を考えます。

I want to go there 「そこ」
thereに置き換えるのを忘れずに

by (bus など交通手段)
このbyが大事!

because (it’s convenient.など、選んだ交通手段のメリット)
メリットは自分にとってのものでOK。
「無料」「便利」「列車が好き」「花が好き」など。

第3問B 短文読解

出題パターンは、例年と大きな変更がないと見受けられました。

問1 標準

アは every day が誤り。2行目後半、they don’t usually eat breakfast together.
「彼らはふだん、一緒に朝ごはんを食べることはない」。

イはBothが誤り。同じ食事を食べるのはShinji’s familyのお話。
4行目In my family in Japan, 〜 から判断する。

ウが正解。台湾ではほとんどの人が家の外で朝食をとる。
→本文10行目からのセリフで、”In Taiwan, we usually don’t eat breakfast at home.”

エは後半のwhich people around the world eatが間違い。
Timは別に世界の朝ごはん事情に詳しく熱弁を振るったわけではない。

問2 標準

ア 「異なる朝の文化」 が正解。
イ 「海外で人気の食料品店」
  お店が出てくるのは、台湾の朝食のお話で、別にそれが人気店の話をしているわけもない。
ウ 「カナダで共通の朝ごはん」
  カナダの話に終始しているわけではない。
エ 「私の台湾での経験」
  真司はカナダを訪問している。

問3 標準

本文6行目を使う。
“She always says that breakfast is the most important to keep me in good heath.”
saystells himに、keep mekeep himに書き換えるのを忘れずに。

第3問C 長文読解

例年出題されている「学校裁量」に相当しますが、答えはほとんど本文中にあります。

というわけで、やや易化したと見ています。

問1 質問されているのは、Today’s English classの内容なので、その答えは近くにある。
use web meeting system, students in Koreaでアと判断する。

なお、以前は全体を読まなければわからないものもありましたが、
英語コミュニケーションの世界ではいささか文語的すぎて実用性に欠けるというわけでしょうか、
最近はそういった問題は、高校入試では少なくなってきたように思います。

問2 アは his family in Koreaが誤り。
   イは 本文9行目”The postcards always make my heart warm”で決める。
   ウは drones give fertilizers and watersが誤り。
   エは 本文16行目”His drones are used for〜”から注目し、17行目の
      ”Then it finds which areas have problems by using the data.”で決める。
   オは can’t use the data が誤り。まぎらわしいが、
      ドローンのデータが使えないのは、個別具体的な問題を発見することである。

問3 本文下から9行目からが、答えのゾーンになる。

   web meeting system, AI, drone に対し、
   postcard, the knowledge from our own _____が
   ”traditional things”と定義されている。

   その対比の表現は、下から4行目
   ”both new technologies and his knowledge from his past experience
   「新しい技術と、彼の過去の経験から来る知識

   そこから、(1)は new technologies、(2)は experienceとする。

   最後に(3)は、The important thing is to ______
   →最後から2行目 “It’s important for us to decide“を見る。

問4 I didn’t decide to buy 「買う決心をしなかった」
   → on the Internet「ネット上で」はできなくて、went to a shop「お店に行った」ことでできるのは
   ギターの「演奏」なので、playを書く。

大問4 英作文

従来の学校裁量問題の、最後の英作文に相当する部分が、(2)にあたりますが、
その導入と結びの英文も書かせています。
(2)が書けなくても、(1)や(3)で少しでも記述しておくことがポイントです。

レベルとしては、前後の作文はあるものの、例年と変わらないレベルなので「標準」と考えます。

(1)自己紹介ぶんです。ワサビは中学生のラジオネームなので、

 「自分は中学生だ」I’m a junior high school student.

 「自分は15歳だ」I’m fifteen years old.

 それらが思いつかないなら、「私は北海道にいます」I’m in Hokkaido.などでも大丈夫です。

(2)人助けのエピソードを作文します。
   ①状況:誰かが困っていること、②行動:どんな助けをしたか、③結末:喜んでくれた、などです。
   自分が実際に体験したことでなくても大丈夫です。
   赤の他人を助けたという体験でなくてもよいのです。家族や友達でもよいのです。

(3)うれしかった、よかった、などが書けるとよいでしょう。(I) was glad.や (I) felt good.など。

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